息子の4年間の不登校~不登校脱出の記録

小学校で4年間不登校だった息子(現在中1)のこれまでの記録

不登校児の母の悩み~ピカピカランドセルどうする??

ランドセルも1年生のようにピッカピカでしたが、卒業して早々に、リメイクに出しました。カードケースやペンケースにしていただきました。

職人さん、嫌にきれいなランドセルだなぁ、って思いながらリメイクしたんだろうな、なんて想像しながら。

新品のように綺麗なランドセルを見るのは苦しい気持ちでしたが、リメイクした今は、親子で頑張ったあの頃の良い思い出となりました。

 

ピカピカのペンケースやパスケースにリメイク



 

不登校の期間は、本当に苦しくて辛かったですが

息子と一緒にたくさん悩み考え、一緒に乗り越えて、強い絆と信頼関係ができました。

二度とあんな時間は過ごせない、今となってはとても大切な思い出です。

公園へ行くことは、今思えばネイチャーセラピー(自然療法)でした



 

毎日のように公園に行って自然に癒されて

お互いを励まし合いました。

 

スケッチしたり。それよりも、どういう姿勢…。



セイが時々「もう一度、あんな風に過ごしてみたいと思う時がある」と言います。

 

今思えば、あの頃、わたしがセイに寄り添っていたのではなくて

セイがわたしに寄り添ってくれていたのかもしれません。

 

自分に自信がなくて、自分を好きになれなくて

それでもなんとか生きてきたわたしが

「親になったのだから、もっとちゃんとしなくては、もっと頑張らなくては」

と必死できっと限界になっていて、

そんなわたしを休ませるために、

じゅうぶん頑張ったよと気づかせるために、

セイがパニックを起こして不登校になったのかもしれないな…。

 

ありがとうね。

子どもは天使ってほんとうです。

不登校児の母の悲しいこと~新品の物を処分する

昨年の話になりますが、終業日にセイが上履きを持ち帰ってきました。

ボロボロです。

こんなの初めて!!

初めて息子の上履きがボロボロになりました



 

 

セイは小2の終わり~小6まで不登校だったので

(厳密には登校した期間もありますが)

たくさんの学校教材などが新品のままで残っています。

 

完全にずっと登校していなかったわけではなく、親子同伴の別室登校をしたり、放課後に行ってみたり、登校を目指してあれこれしていたので、上履きはサイズアウトしたら買い替えなくてはならなくて、いつもほとんど新品のような綺麗な状態の上履きを買い替えるのがとても悲しかった母です。

 

(しかも、セイは甲高幅広なのでお手頃価格の上履きが足に合わず、高価な上履きを買わざるを得なかった…悲)

 

なので、こんなにボロボロになった上履きを見るのは初めて!

小さなころから外では大人しかったセイなので、

男の子ママがよく「どうしたらこんなになるの?!」と嘆いているのはコレか!!と初めて知ったのでした。

しかもサイズアウトではなく、ボロボロすぎての買い替えです!!

学校で元気に過ごしている姿が目に浮かぶようです…。

嬉しい~!!

 

喜んで新しい上履きを買いました!

 

そういえば、中学校では鍵盤ハーモニカやリコーダーはやらないそうです。

幼稚園でも鍵盤ハーモニカを買わされて、小学校ではまた買い替えさせられて、ほぼ新品なのに…。これ、どうすればいいんでしょうか…。

ほぼ新品の鍵盤ハーモニカとリコーダー

 

理科の実験教材などは泣く泣く新品のまま処分したものと、いまだ箱に入ったまま置いてあるものもあります~。。。

中1終業式!今の息子はこんな様子です。

冬休みですね。

不登校の子どもたちは、学校が休みになると罪悪感が減ってほっとできるとき。

親御さんたちは、来年どうなるか、、、という不安もあるかと思いますが

せっかく学校が休みで明日の登校のことを考えなくていいのですから

ここはいったん心配なことはおいといて

のんびり心安らかに過ごせますように…!

 

 

クリスマスの25日は中学校の終業日でした。

(セイの学校は前後期制のため、通知表はありません。)

 

中学1年生の生活が9か月過ぎて、入学当初は週に1~2日休みながら登校していましたが、今は毎日登校できるようになっています。

 

以前は友達もいなく、休み時間は“ぼっち”で1人で机で本を読むか、図書室に行ったりして時間をつぶしていたそうですが、今はたくさん友達ができて休み時間はたくさんからまれているそうです。放課後に約束して遊びに行くようにもなりました。

 

不登校期間に勉強は大嫌いになっていて、定期考査もさんざんな結果でしたが、9月頃から将来の目標を持つことができるようになって、今は勉強も頑張っています。

数学は小学生の問題集に戻ってやり直しています。

(これまでの詳しい話はおいおい書いていきたいと思います。)

 

冬休みを待ち遠しく思っていましたが、いざ休みになると「少し学校に行きたい気もする~」なんて言っています。友達に会いたいそうです。

1年前のセイとは別人のようです。

こんなに変われるんだなぁ、、と思うし、自分でも自分の変化を感じているそうです。

 

不登校になったばかりの小2の頃のセイは、同級生の文句ばかり言っていました。

毎日毎日、学校から帰るとクラスメイトのこんなところが嫌だ、こんなこともする、こんな風にも言う、、、と愚痴ばかり。

聞いているのも疲れるし、性格が悪すぎるのではないかと心配にもなりました。

 

これ、結構不登校になる子どもあるあるです。

自信がなくて、自分を嫌いな人は、人にも良いところを見いだせず悪いところしか見えなくなります。

自分に自信を持てるようになると、他人の良いところも見えるようになります。

自信があれば、自分の短所を許せるようになるので、他人の短所も許せるのです。

 

短所と思っていることが、見方を変えたら長所だったりします。

それに気が付かず、自分には良いところなんてないと思い込んでいることも多いのです。

親御さんも、自分に厳しい人は子どもへの見方も厳しいことがあります。

 

子どもの短所と感じているところ、それは本当に短所でしょうか?

違う角度で見たら、長所にはなりませんか?

長所があると感じたら、子どもさんにぜひ教えてあげて下さい。

あなたにはこんなに良いところがあるよ、と。

 

そういう言葉が子どもの大きな力となっていくはずです。

 

冬休み、家族でゆっくり過ごして心を癒して

さらに自分の長所をたくさん見つけて、力を溜められたら

来年の活力となることと思います。

 

いわゆる『育てにくい子』だった

息子は生後6か月から『夜泣き』が始まり

小学生になって『夜驚症※』という形に変わりながらも、小5まで続きました。

一度は寝かしつけても、22時頃になると泣き出して、

抱っこかおんぶをしていれば眠れるので、幼稚園を卒園するまでは夜中じゅうおんぶをしていました。

朝方にやっと熟睡するので布団におろし、そこから3時間ほど眠るというサイクルでした。

 

夜驚症とは…小児が睡眠中に突然目ざめて怖がり,大声をあげたり泣いたりする症状のこと。セイの場合は30分くらいパニック状態で、汗をびっしょりかいて、時には逃げるように走り出したりすることもありました。

 

小学生になってからはさすがにおんぶで寝かしつけはできなくなり、

一緒に横になって抱っこしながら眠らせていました。

夜泣きがあまりひどいときは起こして本を読んだり、

泣いているのを放置する方法も試みましたが、2~3時間泣き続けていました。

 

この頃、息子の声は泣きすぎのせいでハスキーボイス。小5で夜泣きがおさまったとき、声が高くなってびっくりしたのを覚えています。

 

性格はとても慎重で怖がり。

1歳~2歳の頃は歩いていても、ちょっと段差があるとはいつくばって、

四つん這いで、地面を手足で確認しながらゆっくりと超えるような子でした。

食事の好き嫌いも多く、特に食感に敏感でした。

こりこり、ぷるぷる、ぱさぱさしているものがだめ。

フルーツも嫌い、パンも嫌い。

好きなのはご飯か麺かバターで炒めたほうれん草とウィンナーくらい。

 

お友達を作りたくて、リトミックなどの親子教室や児童館などによく連れて行ったけれど、知らない子や新しい場所が怖いようでした。

人がいない夕方の公園の方が好きで、冬はよく暗くなってから公園に行きました。

寒い中、ふたりきりで砂場でよく遊んだなぁ…。

 

幼稚園に入園してもやはりなかなか馴染めず、年長になるまでは毎日泣いて登園渋り。

寝不足で少しでも休みたいわたしはパジャマのまま引きずって連れて行ったこともありました。お祭りや運動会などのイベントも大嫌いでした。

 

年中で息子は右耳がほぼ聞こえていないうえ、

左耳も中等度の難聴であることがわかり、補聴器の装着を始めました。

 

そのおかげか、年長になると友達ができ始め、初めて幼稚園に泣かずに通えるようになりました。大好きなクラスメートもできて、お遊戯会ははりきって役を演じることができました。

 

今思えば、慎重で怖がりな性格に加え、常に睡眠不足

その上聴力障害でまわりが何を言っているのかあまり聞き取れずにいたわけなので、

息子のいる世界は不鮮明でとても怖かっただろうな。

 

理解してあげられなくてかわいそうだったな、と思います。

 

 

でもね、子育てするのも初めて、色々なことがうまくできなかったり失敗したり、

それで当たり前でしょうがないと思うのです。

 

子どもが2人3人いても、その子の親は初めてやるのです。みんな違う個性を持っているので、同じようにやればうまくいくものでもありません。

 

一緒に試行錯誤して、経験を積んで、段々とお互いに知っていき、その子にとってのいいお母さんやお父さんになっていけばいいんですよね。

 

今、声を大にして言いたいのは

新米お母さんにとって何より大事なのは

「自分をいたわること」

「おおらかに過ごすこと」

「完璧じゃなくていい」

ということです。

 

栄養バランスよりも、生活リズムよりも、何よりも、こどもと一緒の時間を楽しく過ごすことが大事

おおらかに、無理をしすぎずに、他の事は2の次でいいと思うのです。

 

不登校は突然に…!!

息子セイ(←ハンドルネーム)が学校に行けなくなったのは小2の終わり、2019年の2月のことでした。

息子は生まれつきの難聴で左耳は全く聞こえず、右耳は健常者の半分程度の聴力のため補聴器を着用しています。そのため、発音の指導や生活面での相談などのため、在籍の小学校の他に難聴支援学級に週に1回通っていました。

その難聴学級への通級中に急に、「おかあさん、こわい」と震えて泣き出して、その場にいられなくなりました。

周囲が歪んで見えているらしく、空を見つめながら「怖い怖い」と泣き叫ぶ。

夜になっても目をつぶるのが怖いと、リビングのソファでセイを抱きかかえ、夜中の2~3時くらいになるとやっと限界がきて2~3時間だけ寝落ちするという状態でした。

 

難聴教室の先生から「とりあえずは休ませるほうがいいと思います」とのことで、学校はしばらく休み、しばらくは昼も夜も眠れず、歪む視界に怯えている日々でした。

児童精神科の受診を申し込むものの、予約がいっぱいで診察を受けられるのは3週間後とのこと。

 

この3週間が、長い。

 

目の下は落ちくぼみ、げっそりと頬は落ちくぼみ、眠れずに幻覚か何かに怯えて震えているのに、3週間もどうしたらいいの??

 

今だったら「恐怖感が強くてパニックになっていて、眠れずにいるので緊急を要します!」とか言って、なんとか診察をねじこんでもらうこともできると思うけど、あの頃の私は、あちらこちらに気を遣って、言われるがまま。こちらの要望を通そうなんてことは考えもしませんでした。

 

そんなわけで、医師に診てもらうまで時間がかかるので、とにかく眠れるようになるにはどうしたらいいのか、幻覚を抑える方法はないのか?

ネットで症状を検索したり、関連書籍を読み漁ったりして、思いつくことは手当たり次第試すしかない日々でした。

 

◆この頃にやってみたこと◆

・栄養療法

・マッサージ

・アロマ

・マインドフルネス

・整体

※これらで急に眠れるようになったりした訳ではないですが、今となってみると、どれも良かったと思います。今も形を変えて続けていることも多いです。

 

「とりあえずは休ませる」と言っても、いつまで休ませるのか?全く予想もつきませんでしたが、まだセイは小2で、その頃はわたしも仕事をしていなかったので、小2の残りの日数は休ませることにしました。

一般的な不登校とは違い「学校に行きたくない」と言って行かなくなった訳ではなく、パニック症状が原因だったので、病気など何か体の問題のような印象で、最初は学校側からも休ませることに同意してくれました。

(これが、だんだんと話は変わってくるのです、、)

 

繊細で神経質な子だったので、学校生活で疲弊しているのはわかっていたので、とりあえず、春休みまでゆっくり休ませることにしました。

学習面も気になりましたが、まだ小2なのでそこまで焦りはありませんでした。

 

…このときは、まさかここから4年も不登校が続くとは夢にも思っていなかったのです…。

 

はじめに

 

息子は今年(令和5年)、中学生になりました。

小2の終わり~小6の夏休みまで不登校だったので、中学でも不登校になるのではないかと不安がありましたが、12月現在、病欠以外で休むこともなくなり、元気に登校しています。

繊細で、神経質で、極度の怖がりだった息子は、ある日突然、学校への恐怖感で動悸とパニックから登校ができなくなりました。

そんな息子が、中学では親しい友達もいない中、休み時間はひとりぼっちで過ごす日々でも登校を続けることができるようになり、9月には初めての宿泊行事にも参加できました。

今は親しい友達もできて、高校・大学の目標も決まり、勉強を頑張りだしています。

 

今の息子はメンタルがとても強くなり、ちょっとしたトラブルがあっても、自分で立ち向かい、乗り越えていく力を持っています。

こんな日が来るなんて、あの頃は夢にも思いませんでした。

でも、あの苦しく辛い日々があったからこそ手に入れることができた力だと感じています。

 

今、まさにお子さんの不登校、登校しぶり、繊細さなどで悩んでいるすべての親御さんへ、

少しでも参考になればと、これまでの私たちの日々を記録したいと思います。