息子セイ(←ハンドルネーム)が学校に行けなくなったのは小2の終わり、2019年の2月のことでした。
息子は生まれつきの難聴で左耳は全く聞こえず、右耳は健常者の半分程度の聴力のため補聴器を着用しています。そのため、発音の指導や生活面での相談などのため、在籍の小学校の他に難聴支援学級に週に1回通っていました。
その難聴学級への通級中に急に、「おかあさん、こわい」と震えて泣き出して、その場にいられなくなりました。
周囲が歪んで見えているらしく、空を見つめながら「怖い怖い」と泣き叫ぶ。
夜になっても目をつぶるのが怖いと、リビングのソファでセイを抱きかかえ、夜中の2~3時くらいになるとやっと限界がきて2~3時間だけ寝落ちするという状態でした。
難聴教室の先生から「とりあえずは休ませるほうがいいと思います」とのことで、学校はしばらく休み、しばらくは昼も夜も眠れず、歪む視界に怯えている日々でした。
児童精神科の受診を申し込むものの、予約がいっぱいで診察を受けられるのは3週間後とのこと。
この3週間が、長い。
目の下は落ちくぼみ、げっそりと頬は落ちくぼみ、眠れずに幻覚か何かに怯えて震えているのに、3週間もどうしたらいいの??
今だったら「恐怖感が強くてパニックになっていて、眠れずにいるので緊急を要します!」とか言って、なんとか診察をねじこんでもらうこともできると思うけど、あの頃の私は、あちらこちらに気を遣って、言われるがまま。こちらの要望を通そうなんてことは考えもしませんでした。
そんなわけで、医師に診てもらうまで時間がかかるので、とにかく眠れるようになるにはどうしたらいいのか、幻覚を抑える方法はないのか?
ネットで症状を検索したり、関連書籍を読み漁ったりして、思いつくことは手当たり次第試すしかない日々でした。
◆この頃にやってみたこと◆
・栄養療法
・マッサージ
・アロマ
・マインドフルネス
・整体
※これらで急に眠れるようになったりした訳ではないですが、今となってみると、どれも良かったと思います。今も形を変えて続けていることも多いです。
「とりあえずは休ませる」と言っても、いつまで休ませるのか?全く予想もつきませんでしたが、まだセイは小2で、その頃はわたしも仕事をしていなかったので、小2の残りの日数は休ませることにしました。
一般的な不登校とは違い「学校に行きたくない」と言って行かなくなった訳ではなく、パニック症状が原因だったので、病気など何か体の問題のような印象で、最初は学校側からも休ませることに同意してくれました。
(これが、だんだんと話は変わってくるのです、、)
繊細で神経質な子だったので、学校生活で疲弊しているのはわかっていたので、とりあえず、春休みまでゆっくり休ませることにしました。
学習面も気になりましたが、まだ小2なのでそこまで焦りはありませんでした。
…このときは、まさかここから4年も不登校が続くとは夢にも思っていなかったのです…。